古来からの天然の素材「土壁・木」の自然力を手本として開発された建築資材です。オールドセラミックスに天然の鉱物(バーミキュライト)を加え構成されています。セラミックでありながら木材のように粘り強く、湿度の調整や消臭効果にすぐれた土壁の機能を併せ持った建材です。
モイスは、ケイ酸質、石灰質材料、補強繊維、バーミキュライトを主成分としています。これらの材料を抄造方式(製紙の製造方法)で形成し、オートクレーブ養生をします。これにより寸法安定性や加工性、断熱性に優れた軽量な不燃材が出来上がります。
モイスの主原料である石灰質材料はスサ等と混ぜ合わせ、漆喰(しっくい)に使用されています。モイスもおなじ性能をもっています。漆喰は湿度の調整にすぐれ、カビがつきにくく、防火性が高いため古くから城や土蔵に使用されてきました。
MOISSの構成概要

MOISS製造工程について

次世代の内装材として出発した多機能けい酸カルシウム板(MOISS)は、「モイスNT内装材」と「モイスTM耐力面材」の2種類に進化しました。 モイスNT内装材とモイスTM耐力面材は、かさ比重、曲げ強度だけでなく風合が異なります。従って、相互に転用は出来ません。 使用内容、用途に適した製品をお選びいただき安全な施工を心がけて下さい。
①「モイスNT内装材」
けい酸カルシウム板をベースに天然鉱物のバーミキュライト、珪藻土を配合した「調湿性」「施工性」「耐火性」「耐久性」に優れた多機能内装仕上げ材です。(一社)日本建材・住宅設備産業協会の「調湿建材登録・表示制度」適合商品です。 この商品の詳細情報は「モイスNT内装材カタログ(新しいタブで開きます)」、施工については「モイスNT内装材施工マニュアル(新しいタブで開きます)」をご参照下さい。
②「モイスTM耐力面材」
モイスTM耐力面材の優れた「耐震性」「耐火性」「防露性」を活用し、さらに耐力性能を強化した木造戸建て住宅の外壁耐震用下地材です。TMは、T(耐力)、M(面材)の意味です。この商品の詳細情報は「モイスTM耐力面材カタログ(新しいタブで開きます)」、認定関連「MOISS認定関連」をご参照下さい。

まず、調湿性について説明します。調湿性とは、室内の相対湿度が高いと湿気を吸湿し、相対湿度が低くなると放湿して、一定の湿度を保つ性質のことです。人間の感覚では、気温20~25度、湿度は40%~60%位が快適域とされています。そもそも、従来の住宅は隙間風が吹き込み気密性の低かったことと無垢材など吸放出性能のある建材が大量に使用されていたため、結露が起こりませんでした。現在の住宅は、高気密、高断熱の住宅が主流になったこととエアコンの発達により、室内の温度はある程度コントロールが可能となりました。しかし、住宅の気密性が高まり、吸放出性のない新建材が主流となったため、湿度が室内に停滞してサッシや壁内等が結露してしまうという新たな問題が発生しました。結露の問題を解決するために、気密性のない家を造ることは熱効率、省エネの観点からも不可能なので、調湿建材の吸放出性を利用して室内の湿度を調整しようと考えました。調湿性建材を使用する目的として、高湿時に湿気を吸収し結露の発生をおさえるとともに、不快指数を減らします。乾燥時には湿気を放散し、乾燥による風邪等の健康への影響を抑えます。
現在市販されているものとして珪藻土や漆喰のような塗壁、タイル系の調湿建材、ボード系の調湿建材があります。その中で塗り壁や、タイル系調湿建材単体では壁として自立しないため下地材と併用しなければなりません。また、ボード系の調湿建材はボード自体に意匠性が無いため、透湿クロス等と併用しなくてはなりません。複合されると、透湿率のアンバランスが生じ露点が発生するため、結露しやすくなります。また、現在、販売されている調湿材は材料費、工事費ともに高価なうえ、下地の施工手間が別途必要なため、トータルコストとしてかなり割高なものとなります。モイスNT内装材は「一切の複合を行わない」つまり下地材と仕上げ材を一枚で仕上げるというコンセプトで開発されています。それはつまり、一枚で仕上げることによって、調湿率のアンバランスが生まれず、結露の発生を抑えます。また、接着材を使用しない工法が可能なため、施工段階で TVOCを発生させません。施工手間も一工程で終了させることができます。
モイスNT内装材は製造段階で、天然鉱物バーミキュライトを混ぜて自然な意匠性を出していますので、切断したり、削ったりしても小口にモイスNT内装材の意匠がそのまま現れます。
モイスNT内装材は無機材料で構成しているため、経年劣化や変色はほとんどありません。ただし吸放出する建材のため、たばこのヤニ等の汚れはつきますので、汚れた場合は、中性洗剤を使って雑巾拭きしてください。詳しい方法はモイスNT内装材施工マニュアル(新しいタブで開きます)(p18)を参照下さい。
汚れた場合は、サンドペーパーを使用して表面を研磨して下さい。他にも消しゴムや破材のモイスNT内装材で擦っても汚れには有効です。
産廃処理をする場合は、瓦礫、ガラス類と同様に安定型産廃として処理できます。活性炭のように調湿や消臭効果があるので余った端材を小さくカットして押入れや下駄箱、冷蔵庫にいれておけば、調湿材や消臭材としても活用できます。
日本名では蛭石(ヒルイシ)と呼ばれており、熱であぶると蛭のように膨らむことからこの名前がつけられています。加熱処理すると膨らむので、軽量骨材や自動車のブレーキパットに使用されています。他に土中の水分や肥料の保持剤として園芸用の土に使用されています。ゴルフ場のグリーンが一年中緑を維持しているのは、バーミキュライトの効果があるためです。
モイスNT内装材は無機材料ですのでシックハウスの原因とされるいかなる有機化合物を一切含んでいません。また調湿機能を備えているので結露を抑え、カビの繁殖を抑制する素材ですのでシックハウスと無関係な住まいつくりができます。
厚生労働省ではシックハウスの原因とされるホルムアルデヒドをはじめ13物質の室内空気濃度の指針値を示しています。国土交通省の改正建築基準法は①既に使用が自粛されているクロルピリホスの使用禁止②建材から放散するホルムアルデヒドの量による等級付けと使用制限③24時間換気の設置義務、というものですが、ホルムアルデヒドの含有量をいかに少なくしても現実には猛暑の時期などに指針値以上のホルムアルデヒドが検出されるケースやホルムアルデヒド以外のトルエンやキシレン等による被害が発生するケースがあります。
今後早急にトルエンやキシレンなども規制対象になることが望まれますが、根本的なシックハウス対策を行うには、ホルムアルデヒド等有機化合物が一切含まれていない建材を使用することを原則としない限りありえません。
加えて現在は地球環境を考えると建材の廃棄処理についても考慮しなければならない時代です。モイスNT内装材は工事現場で余った場合には安定型産業廃棄物として処理することが出来ます。また粉砕すれば植物の肥料等として再利用も可能な土に還ることができる素材です。
モイスNT内装材は、健康で快適な、そして、より安心な住まいつくりが実現できるばかりでなく、地球環境をも配慮した建築素材です。
従来工法(石膏ボード+ビニルクロス貼)ではおおよそ3,500円、塗装(下地は石膏ボード)では7,500円程度です。モイスNT内装材(壁t=9.5mm)は7,300円程度。モイスNT内装材(天井t=6mm)は7,000円程度。機能性と住宅のライフのなかで選択ください。
一般に販売している水性塗料は、塗膜性が高いのでモイスNT内装材の呼吸性を止めてしまいます。モイスNT内装材の機能を失わない塗料として、ドイツの健康塗料メーカー、リボス社のデュプロンを推奨しています。この塗料はいわば漆喰のようなもので、石灰クリームが主成分の調湿効果に優れる天然成分100%の塗材で、専用の天然鉱物顔料で着色することができます。色も多種類ありますのでお好みの色を選択できます。
モイスNT内装材は、散水せずに普通に曲げる、ドライ曲面加工と水に湿らせてから曲げるウエット曲面加工、2つの方法があります。いずれも繊維方向に対して直角に曲げて下さい。ドライ曲面加工は、半径約1,000mm(モイスNT内装材厚み6ミリ)を限度の目安にして下さい。 ウエット曲面加工は、半径約500mm(モイスNT内装材厚さ6ミリ、9.5ミリの場合は半径(約900mm) を限度の目安にして下さい。施工方法は、モイスNT内装材施工マニュアルを参照下さい。
通常の内装用工具で加工できます。木材を切断する刃を使用すると摩耗が激しいので、サイディングの切断に使用する、ダイヤモンドソー等をご使用下さい。但し、セラミック質の為に切断時に粉塵がでますので、防護メガネ・マスク等を着用し集塵機付き工具を使用して下さい。面取りカンナで面を取る事も可能です。モイスは、仕上げ材のため大きな失敗をした場合は張り替えとなります。
一般的に木胴縁(よく乾燥した木材をご使用下さい)、軽量鉄骨、石膏ボード面に施工できます。
木製下地施工の場合
ピンネイル、フイニュシュネイルを使用し接着剤を使用しない無接着剤工法を推奨します。
鋼製下地の場合
下貼りをした上に、モイスNT内装材をTM工法で施工することをお奨めします。
石膏ボード下地にモイスNT内装材を張る場合は?
変性シリコン系の接着剤を仮止めとして両面テープかピンネイルをご使用下さい。
大工さんや内装職人さんが施工します。但し、モイスNT内装材は仕上げ材なので下地用の工事しか経験のない職人さんの場合ですと、不満足な仕上がりになる可能性があるので、大工さんが施工することをお勧めします。
もともとあった壁を撤去し、モイスNT内装材を張るのが理想的ですが、廃棄の問題を考えると大変でリフォーム自体を迷ってしまうと思います。その場合は、モイスNT内装材を壁の上にそのまま張ることをお勧めします。カッターで加工ができ、粉塵もでないので簡単に施工できます。
下地の如何に関わらず、不陸が出ないように調整して下さい。木材を使用する場合は、十分に乾燥したものをご使用下さい。
原則として突き付けで施工します。面取り品をオーダーする場合は、受注生産となります。大壁として見せる場合は、石膏パテで目地埋めをしてから塗装等をして下さい。なお、塗装する場合の目地処理は現場の塗装屋さんとよく打ち合わせをして下さい。
モイスNT内装材の主成分であるバーミキュライトは層状構造をもつ鉱物です。その鉱物の層間は、曲げようとする外部の力に対して、滑りたがるという性質と、層間にある活性効果によって滑りをグリップする性質の両面があります。その2つの性質により、しなりながらも耐えるというモイスNT内装材の特長がいかされています。
モイスNT内装材は吸水率が高く、耐水性がありませんので外装としての使用は控えて下さい。
モイスNT内装材の基盤である珪酸カルシュウム板は、建築基準法に基づく法定不燃材の認定を受けています。また、モイスNT内装材の中のバーミキュライトは、火災発生時に膨張させ、延焼を防止させる効果もある為、不燃材料として従来の珪酸カルシュウム板より優れており、厚みが4mmのもので不燃材料の認定を受けています。
※不燃材料とは・・・通常の火災時に燃焼せず、有害な煙やガスを発生しない建築材料単体の総称。
不燃材料、準不燃材料、難燃材料の3ランクがあり、不燃材料はその最上位。通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後20分間は、燃焼しないことが必要。
外部や浴室への使用は避けて下さい。継続的な水がかりのない洗面所、脱衣室、トイレなどの水廻りへは、カビ防止・脱臭の効果がありますのでご使用下さい。
ステンレス製、スチール製どちらでも構いません。内装部分での使用で、空気面にもほとんど触れないため酸化の問題はほとんどありません。
(石膏ボード用ビスφ3.8㎜、モイスNT内装材厚9.5㎜)の引抜き強度は1本あたり50kgf弱の強度があります。
(ピンタッカー直径0.6mm、モイスNT内装材厚9.5mm)の引抜き強度は1本あたり13kgf程度の強度があります。
(ピンタッカー直径0.6mm、モイスNT内装材厚6mm)の引抜き強度は1本あたり4kgfの強度があります。
今回の法改正ではホルムアルデヒドを含む可能性のある特定建材が対象となっています。モイスNT内装材はホルムアルデヒド等を含まない無機材から構成されており、基準法改正による室内使用制限を受けません。告示対象外となります。
モイスコートはモイスNT内装材専用の水性の防汚染コーティング剤です。モイスNT内装材の表面に水の浸透しにくい撥水被膜を形成する事で汚れが染み込みにくくなりメンテナンスを簡単にする事が出来ます。
地震や台風によって建物に生じる力を負担しているのは、柱や梁ではなく耐力壁と言われる部分です。
その耐力壁の強さを表すのが壁倍率です。壁倍率が1というと約200kgf/mの耐力をもつ壁で、この数値が大きいほど強い壁材ということになります。
耐力壁の強さを表すのが壁倍率

代表的な耐力壁とその倍率(強さ)


モイスTM耐力面材は優れた防火性能を発揮し、建築基準法に基づく法定不燃材の認定を取得しています。
また、無機材料でできていますので、煙や有毒ガスの発生もなく、安心です。
燃焼実験比較


モイスTM耐力面材は消石灰・珪砂・バーミキュライトなどの天然素材から構成されています。
製造過程でも接着剤などの有機材料は使用せず一切有害物質を含みません。
また、端材は床下調湿材や肥料などサスティナブル建材として活躍しています。
但し、端材をそのまま土に埋めるのは産業廃棄物の不法投棄扱いされる場合がございますのでご注意願います。

モイスTM耐力面材の透湿性によって壁体内部の結露が外部に排出され、カビの発生や木材の腐食を防ぎ、健康で耐久性のある住宅を実現します。
モイスTM耐力面材透湿抵抗値 {×10-3(m2 spa)/ng}
0~50% :3.1
50~100% :1.1

モイスTM耐力面材は無機材料で構成されており、シロアリの好む成分を含まないため、防蟻処理が不要なうえ、防蟻剤によるシックハウス症候群のおそれもありません。

モイスTM耐力面材は気密材として認められている石膏ボードや合板より100~1000倍も気密性が高いので、冬場の冷気や夏の熱気の侵入を抑え、壁体の断熱性能が向上します。

モイスTM耐力面材(9.5mm厚)は、石膏ボード(9.5mm厚×2枚=19mm厚)と同等の遮音性を有し、屋内の騒音を抑え静かな屋内環境を実現します。

建築基準法施行令第46条第4項表1に定める軸組または昭和56年建設省告示第1100号に定める軸組を併用する場合は、5を限度として加算可能です。
大壁2.7倍は、間柱30×105以上、継手間柱45×105以上
真壁床勝2.0倍は、間柱30×50以上、継手間柱45×50以上
大壁3.8倍及び大壁2.5倍は、間柱27×60以上、継手間柱45×60以上です。
詳しくは、モイスホームページ「認定関連」の「モイス壁倍率認定」を参照ください。
準耐力壁とするためには、品確法に基づく性能評価試験を行う必要があります。
現在のところモイスTM耐力面材は性能評価試験を行っていないため準耐力壁として扱うことは出来ません。
壁強さ倍率は、耐震リフォームの設計に考慮される特性値です。
財)日本建築防災協会「木造住宅の耐震診断と補強方法p58」に基づき大変形領域を考慮し、0.2Pu√Dsにより算定した場合、次となります。

換気扇やコンセントなど電気関係の小設備および各種配管などを設置するために耐力壁に小開口を設ける場合、国土交通省住宅局建築指導課長通知(国住指第1335号)による仕様を満たすことにより開口部を設けない場合と同等の耐力を有するものとして取り扱うことが可能です。また開口部の影響に関する自社試験も実施しています。開口部については、モイスTM耐力面材カタログP24(新しいタブで開きます)を参照ください。
大壁・壁倍率2.5倍の場合、受け材30×40以上、釘N75ピッチ@300㎜以下。大壁・壁倍率2.7倍の場合、受け材45×50以上、釘N90ピッチ@200㎜以下。大壁・壁倍率3.8倍の場合、受け材30×40以上、釘N75ピッチ@100㎜以下で施工して下さい。
釘のめり込み深さは1mm未満を目安に釘打ちしてください。万が一、1mm以上のめり込みが発生した場合には打ち増し対応してください。その際、釘をクラックの入らないように離して打つように注意してください。
コーナーから20×20以上板の内側に釘を打込んでください。上記未満の板の外側に釘を打込んだ場合、割れ欠けを起こす場合がありますので注意して下さい。
壁倍率認定では柱芯間910~1,000mmが標準になっています。認定とは見做されませんが、性能評価機関によっては耐力壁として評価される場合もあります。
壁倍率認定では、高さは3,030mmが標準になっています。
在来木軸工法・大壁壁倍率2.7倍の認定では、45×105の胴つなぎ材を入れることにより長手方向に板を継ぐことが出来ます。
詳しくは、モイスホームページ「認定関連」の「モイス壁倍率認定」、FRM-0115(新しいタブで開きます)を参照ください。
変形時に上下の板がせり合い欠けや割れを防止するためです。
左右のつなぎ部分については、突き付けにて施工してください。壁倍率試験においても突き付けにより認定を取得しています。
耐力壁は1P単位(910~1,000mm)での施工が標準になっています。
当社では1.5Pサイズで使用した場合の壁倍率試験を実施し、構造耐力上何ら問題が無いことを確認しておりますので所管の建築主事にご確認の上対応をお願いします。
フェノールフォーム(旭化成建材のネオマフォーム)を使用した防火認定がございます。
認定番号:PC030BE-2342、PC030BE-2153が外張り断熱の認定になります。
また、モイスTM耐力面材は、JIS A 5430けい酸カルシウム板に該当します。従って、断熱材メーカー等が取得した外張断熱等の防耐火(構造)認定が適用できる場合があります。断熱材メーカー各社の認定書をご確認ください。
モイスTM耐力面材は外装材の指定がない認定を取得しています。不燃材はもちろん木材に関しても使用可能となります。また木材についても個別に防火認定を取得しました。文献では一般に厚さ12mmの杉板で10分以上の防火効果があるということが報告されておりモイスTM耐力面材でも安全性を確認しています。
モイスTM耐力面材でも同等の内装材無しの個別防火認定を取得しております。
注意事項:窯業系サイディングt=15mm以上の横張り、金具留めが条件になっています。
適用可能です。
適用可能です。モイスTM耐力面材は不燃材であり、告示1362号に記載されている準不燃材以上の下地材に該当します。尚、この仕様では内装材は石膏ボード9.5mmとすることが規定されています。
必要ありません。
モイスTM耐力面材は無機材料で構成されておりシロアリの好む成分を含んでいないためです。また宮崎県木材利用技術センターにおいてシロアリ食害試験を行いモイスTM耐力面材のシロアリによる重量減少が無かったことを確認しています。
必要ありません。
モイスTM耐力面材は無機系材料で構成され且つアルカリ質のため防腐処理が不要です。 また、カビについては財団法人日本食品分析センターにて「かび抵抗性試験」を行い4週間後にカビの菌糸の発育が無かったことを確認しています。
モイスTM耐力面材の外側に通気層を設けることを基本としています。モイスTM耐力面材に限らず面材の場合、風・地震等により躯体が動き目地が切れる恐れがあるため通気層無しの施工は推奨しておりません。通気層無しの施工については、設計・施工者側の判断となります。
雨天時の施工は推奨していません。
施工時に万が一モイスTM耐力面材が濡れてもモイスTM耐力面材の吸放湿性により水分を溜め込むことはないため構造上の問題はありませんが速やかに透湿防水シート等で養生してください。
せつこうボードや合板より100~1,000倍気密性が高いので、冬場の冷気や、夏の熱気の侵入を抑えます。
モイスTM耐力面材は、合板(厚さ12mm)に比較すると大きく遮音性に優れており、石膏ボード(厚さ9.5mm)の2枚分と同等の遮音性を有しています。モイスTM耐力面材は騒音を抑え静かな屋内環境を実現します。
モイスTM耐力面材は天然素材で構成されているため有害物質を含みません。残材を廃棄する場合には、「陶磁器・ガラス質廃材」として安定型産業廃棄物としての処理してください。
モイスTM耐力面材の調湿性を活かして残材を小さく砕いて床下調湿材としてリユース可能です。専用の調湿袋も用意していますのでお問い合わせください。
ステープルは足長6~7mmの商品を推奨します。足長10mm以上を使用すると十分に打ち込めない(座屈現象)場合があります。
モイスTM耐力面材だけで外装材を留め付けることは出来ません。必ず木下地のある部分に留め付けて下さい。詳細は各外装材メーカーの施工要領書をご確認ください。
現状、モイスTM耐力面材を使用しても火災保険割引の適用とはなりません。
一般的に耐火性能は外装材で評価されるものであり壁体内の部材についての評価は行わないのが損保保険会社の認識のようです。
モイスTM耐力面材では軒天の個別防火認定を取得しておりません。
但しモイスTM耐力面材はJIS A 5430を取得しており、けい酸カルシュウム板の一種の為、けい酸カルシュウム板として施工頂ければ防火認定を取る事が可能です。
モイスTM耐力面材は耐力壁と使用する事を想定し製造されております。床に使用する事を想定し製造しておりません。
端材をそのまま土に埋めるのは産業廃棄物の不法投棄扱いされる場合がございますのでご注意願います。
Web Catalog
WEBカタログ MOISSの製品詳細や施工マニュアルなど、各種カタログをダウンロードできます。郵送をご希望の方もこちらから。