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記事公開日 : 2026/03/23
/最終更新日 : 2026/03/26
住宅の長寿命化において、シロアリ対策は避けて通れない重要な課題です。
従来の防蟻処理は薬剤による対策が主流でしたが、近年では建材そのものに防蟻性能を持たせた「防蟻対策建材」が注目を集めています。
施工管理や設計に携わる皆様にとって、建物の耐久性を高めながら、メンテナンスコストを削減できる建材選びは重要な判断ポイントとなるでしょう。
本記事では、防蟻対策建材の仕組みやメリット、選定時のポイントについて詳しく解説します。
防蟻対策建材とは、シロアリによる食害から建物を守るために、あらかじめ防蟻性能が付与された建材の総称です。
従来のシロアリ対策が、基礎や土台に薬剤を散布・注入する「後処理」が中心であったのに対し、防蟻対策建材は建材そのものがシロアリを寄せ付けない、あるいは食べさせない特性を持っています。
これにより、薬剤散布の頻度を減らし、建物の長期的な耐久性を向上させることが可能になります。
特に、人や環境への配慮から薬剤使用を避けたいというニーズが高まる中で、その重要性は増しています。
日本の住宅において防蟻対策建材が求められる背景には、いくつかの要因があります。
下記のような理由から、初期費用だけでなく、長期的な視点でのコストパフォーマンスと安全性を考慮した建材選びが、これからの住宅建築においてますます重要になっています。
国土交通省が推進する「長期優良住宅」に代表されるように、住宅の長寿命化が社会的な要請となっています。
シロアリ被害は建物の構造強度を著しく低下させ、資産価値を損なうため、長期的な視点での対策が不可欠です。
従来の防蟻処理に用いられる薬剤の中には、人や環境への影響が懸念されるものもありました。
薬剤の使用量を減らし、より安全な住環境を提供したいという施主の要望に応えるため、薬剤に頼らない防蟻対策建材が注目されています。
定期的な薬剤処理は、その都度費用が発生します。
防蟻対策建材は、一度、導入すれば長期にわたって効果が持続するため、ランニングコストの削減に貢献します。
リノベーションやリフォームの需要が増加する中で、既存住宅の耐久性向上や、より高性能な建材への置き換えが求められています。
防蟻対策建材を導入することで、施工管理や設計の現場、そして施主にとっても多岐にわたるメリットが生まれます。
防蟻対策建材は、建材自体に防蟻性能が備わっているため、薬剤散布のような効果の持続期間に左右されにくいという特徴があります。
一度、施工すれば、建物の寿命に近い期間、その効果が持続することが期待でき、再処理の手間やコストを大幅に削減できます。
従来の薬剤処理は、一般的に5年程度の周期で再処理が必要とされています。
これに対し、防蟻対策建材は再処理の必要がほとんどないため、定期的な薬剤散布費用や、シロアリ被害による大規模な補修費用が発生するリスクを低減し、長期的なメンテナンスコストの削減につながります。
防蟻対策建材は、通常の建材と同様に加工・施工できるものが多く、特別な工程や専門技術を必要としない場合があります。
これにより、薬剤処理工程が削減され、工期の短縮や現場での作業効率の向上に貢献します。
薬剤を使用しない、または使用量を大幅に削減できる防蟻対策建材は、居住者や施工従事者の健康リスクを低減します。
また、環境負荷の低い素材を使用しているものも多く、持続可能な建築への貢献も期待できます。
防蟻対策建材の中には、防蟻性能だけでなく、調湿性、耐火性、断熱性、消臭性など、複数の機能を併せ持つものがあります。
これにより、建物の総合的な性能向上に寄与し、より快適で安全な住空間を実現できます。
防蟻対策建材には、その素材や仕組みによっていくつかの種類があります。
ここでは主な種類とその特徴をご紹介します。
木材自体に防蟻薬剤を加圧注入したり、表面に塗布したりして防蟻性能を持たせたものです。
主に土台、柱、根太などの構造材に用いられます。JAS(日本農林規格)やAQ(優良木質建材)の認定を受けた製品は、一定の品質が保証されています。
構造用合板やパーティクルボード、石膏ボードなどのボード材に、防蟻成分を練り込んだり、表面にコーティングしたりしたものです。床下地や壁下地、屋根下地などに使用されます。
珪藻土、バーミキュライト、火山灰などの天然鉱物を主成分とする建材です。これらの鉱物が持つアルカリ性や無機材料で構成されていることが、シロアリの活動を抑制したり、物理的に侵入を防いだりする効果を発揮します。化学薬剤を一切使用しないため、安全性・環境性能に優れているのが大きな特徴です。
MOISS(モイス)は、天然鉱物であるバーミキュライト、珪藻土、消石灰などを主成分とした、化学物質を一切含まない高機能建材です。アルカリ性の性質がシロアリの食害を抑制する効果を持つとともに、以下の優れた機能を発揮します。
MOISSは、防蟻対策だけでなく、建物の総合的な快適性・安全性を高める建材として、多くの住宅で採用されています。
詳細はこちら:MOISS公式サイト
A1.防蟻対策建材はシロアリ被害のリスクを大幅に低減しますが、完全にゼロにすることは難しい場合があります。
特に、建材が使用されていない部分や、施工の隙間から侵入する可能性もゼロではありません。
そのため、定期的な点検や、基礎周りの通気確保、水漏れ防止といった総合的な対策と併用することが最も効果的です。
A2.従来の薬剤処理と比較して、防蟻対策建材の初期費用は高くなる傾向があります。
しかし、長期的な視点で見ると、定期的な薬剤処理費用や、万一シロアリ被害が発生した場合の補修費用を考慮すると、結果的にメンテナンスコストを削減できるケースがほとんどです。
建物の長寿命化や資産価値向上にも寄与するため、トータルコストで判断することが重要です。
A3.シロアリは主に地中から侵入するため、基礎周り、土台、柱の根元、床下、玄関や浴室などの水回り、配管の貫通部など、地面に接する部分や湿気が多い場所に重点的に使用するのが効果的です。
特に、土台や大引き、根太といった構造上重要な部分への採用は、建物の耐久性を確保する上で非常に有効です。
住宅の長寿命化と快適な住環境の実現において、防蟻対策は避けて通れない重要な要素です。
従来の薬剤処理に代わり、近年注目を集める「防蟻対策建材」は、建材そのものに防蟻性能を持たせることで、長期的な効果、メンテナンスコストの削減、安全性・環境性能の向上、そして複合的な機能性といった多岐にわたるメリットを提供します。
防蟻処理木材、防蟻ボード・パネル材、そしてMOISSのような天然鉱物系建材など、その種類は多様であり、それぞれの特徴を理解し、建物の特性や予算、施主のニーズに合わせて最適な建材を選定することが重要です。
施工管理や設計に携わる皆様には、防蟻対策建材の導入を通じて、建物の耐久性を高め、メンテナンスコストを削減し、ひいては施主様により安心で快適な住まいを提供できることを願っています。長期的な視点での建材選びが、これからの住宅建築の価値を大きく左右するでしょう。
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